ブサカワで愛嬌のあるフレンチブルドッグは、体もどっしりしていて一見強そうに見えます。
ですが、ある日突然目の周りが赤く腫れていたり、顔が急にパンパンになっているという話はよく耳にします。
また、メスをお家に迎えて数ヶ月すると「ヒート」と呼ばれる人間でいう生理がきます。
生理中に陰部が腫れることはよく聞く話ですが、顔やまぶたも腫れてしまうことはあるのでしょうか?
生理中に顔やまぶたが腫れている症状がある場合、どのような危険性があるのか考えてみたいと思います。
犬にも生理痛ってあるのでしょうか?
通常、犬には人間のような生理痛はないと言われています。
愛犬が痛みに悩まされる事はありませんが、愛犬の様子がおかしいと感じることはあるかもしれません。
散歩に行ってもすぐ家に帰ろうとしたり、ずっとゴロゴロしていて動こうとしないなど元気がないように感じる事でしょう。
これは血液が子宮へ集まっているため貧血気味になり、体が疲れを感じているからです。
「疲れ」によりウィルスが活性化
実は犬も「疲れ」が体にたまると「自律神経」が乱れ、「免疫力低下」という悪循環が起きてしまいます。
体がだるくなったり、犬でも心の乱れが起きる事もあります。
また、免疫力が低下すると健康な状態の時に抑制されていた、体内のウィルスや細菌が活発化し始めます。
特に、フレンチブルドッグは顔の皺の間にウィルスや細菌が他の犬よりも多く生息しています。
この皺のお手入れを怠ってしまうと細菌が繁殖し、皮膚病になります。
「免疫力低下」による皮膚病
顔の皺に生息している細菌やウィルスは、健康状態の時にはバリアされていますが免疫力低下により増殖します。
異常に増殖すると皮膚が腫れたり化膿する症状が見られるようになります。
さらに、フレンチブルドッグは皮脂腺が他の犬種と比べて大きいため皮脂が多く分泌されます。
これも細菌やウィルスには格好の餌となり、どんどん増殖し、顔の赤らみやまぶたの腫れ、毛が抜け落ちる症状がどんどん悪化していきます。
放っておくとお腹にまで発疹が現れます。
これは「膿皮症」と呼ばれる、フレンチブルドッグには多く見られる皮膚病の一つです。
まとめ
フレンチブルドッグは非常にデリケートな犬種です。
生理の疲れから皮膚病につながる可能性もないとは言い切れません。
先天的にアレルギーや病気を持って生まれてきたフレンチブルドッグも沢山いますが、健康なわんちゃんでもケアを怠る事で怖い病気になる事もあります。
人間の女性のように、日頃からフレンチブルドッグのメス犬もお顔の皺のケアは大切ということです。
命に関わる危険性もありますので、何か異変に気がついたらすぐに獣医師と相談してください。